ピティナ・採用情報

スタッフ紹介

名前
育英・広報室長

2003年入社以来、コンペティションやステップの事務、会員情報管理、ウェブサイトの管理者など何でもやってきましたが、2008年度からコンペティションの事務局責任者となり、審査員派遣・課題曲選定・入賞者のプロモーションなど広くコンクール全体の設計に携わりました。並行して、2011年から本部事務局長としても動いており、各期の状況や方向性に沿ってスタッフ間の役割分担を考えたり、若手職員の育成・マネジメントをしたりしてきました。昨年、その業務が一段落し、今は新しく「育成・広報室長」に着任しました。引き続きコンペティションを運営しながら指導者・学習者のサポートをする一方で、各事業の横の統一感を持たせ、ピティナの使命を組織外の皆さんにどう理解し共感していただくかということも少しずつ考え始めています。

入賞者のプロモーションの延長で、公益財団法人福田靖子賞基金という若いピアニストのサポート活動もしています。演奏や選曲のアドバイス、マスタークラスや教育企画の実施、国際コンクール等の選択とエントリー補助、進路についての助言など、各学習者・指導者を後ろで支える立場から、日本のピアノ教育、特にトップ層のレベルアップのために戦略を練り、具体的な企画・活動を実施しています。

一番やりがいを感じているのは、日本を代表するトップレベルの若い音楽家たちと交流し、彼ら・彼女たちとともに考え、悩み、未来を切り開いていると実感できることです。この時代に、クラシック音楽とピアノを専門的に学ぶことを選択し、プロとして進んでいくのは、大変険しい道のりです。彼らが自らの選んだ道を肯定できるように、音楽とともに生きることの意味と魅力とを彼らとともに考えています。そのこと自体が、輝きに満ちた経験です。いつも、彼らの真摯な努力とまなざしに教えられることばかりです。

どこの世界でもそうですが、ピアノ教育の業界にも、現在、さまざまな課題・問題が山積しています。その状況をどのように打開し、少しずつでも良い方向に動かし、変えてゆくか。その唯一の答えは「教育」でしかないと私は思っています。「若者のために、未来を創れるとは限らない。だが、未来のために、若者を創ることはできる」というフランクリン・ルーズベルトの言葉は、教育についての至言です。

そのために、若い人たちには、いっときのコンクールの結果や名声に振り回されずに、芸術と人間そのものに興味を持ち、なぜ生きるのかを音楽を通じて自らに問い、「クラシック音楽というアートに一生の興味を持ち続ける能力」をこそ磨いてほしいと願っています。プロフェッショナルな音楽家としてどう生きるべきかを真剣に考え始めたときの若い人たちの目の輝きの劇的な変化を見るのが、この仕事をしていて最も心が動く瞬間です。真にプロフェッショナルな音楽家を未来に送り出せば、彼ら・彼女たちがきっと芸術の価値を高め、それを社会とつなぎ、そして人間世界を良いものに変えていく。音楽という芸術はそこまでできる可能性をもった人類の財産だと信じています。