スタッフ紹介

中途採用
個人ピアノ教室運営
国立音楽大学器楽学科ピアノ専攻
経理、楽譜編集、楽典アプリ開発、コンクール企画、事業統括、組織開発
現在、私は事業統括として、複数のプロジェクトやサービスの成長を推進する役割を担っています。この仕事の最大のやりがいは、「事業を伸ばすこと」そのものにあります。事業が伸びるということは、売上や利用者数といった数字の成果が出るだけでなく、それに伴って関わった社員が手ごたえを感じ、自信を深め、次のチャレンジに向かって成長していく姿を見ることができます。事業の成長を一つの指標だけで判断するのではなく、「何が伸びたのか」「どのような意味を持つのか」を言語化し、組織としての学びや次への戦略に繋げていくことも、事業統括としての重要な役割であり、とてもやりがいのある仕事だと感じています。
音楽の原体験は、まだ就学前の幼い頃に出会った、童音社のレコード付き絵本『おはなしコンサート』です。プロの声優や声楽家、オーケストラの演奏によって構成されたこのシリーズは、物語と音楽が一体となった完成度の高い作品で、絵本を開きながら夢中で何時間も聴いていたのを覚えています。なかでも「にんぎょひめ」は特にお気に入りで、母いわく、大げさではなく100回以上は聴いていたそうです。今でもその挿入歌を自然と口ずさめるほど、強く印象に残っています。まだ文字も読めない年齢でしたが、油絵風の本格的なイラスト、感情豊かなナレーション、美しく、時に悲しそうな歌声、そして繊細なBGMがひとつになり、物語が立体的に浮かび上がるように感じられました。私はすっかりその世界に入り込んでいました。音楽には、私たちの解釈をある方向へ誘導したり、増幅させたりする力があります。同じ曲であっても、自分の状況や気持ちによって聴こえ方が変わるというのは、不思議で面白く、何度聴いても飽きることがありません。音楽は私にとって、いつもその時その時の心の奥深くにある世界と向き合う接点であり続けています。
長年、事業を支えてきたベテラン社員の定年退職に加え、若手社員の留学や転職といったキャリアチェンジが重なり、人的リソースが一時的に大きく減少した時期がありました。この状況をどう乗り越えるかを考えた結果、まずはどの業務も「6割程度は自分で対応できる状態」を目指すことにしました。実際に自ら手を動かし、複数の事業領域に関わる中で、それぞれのつながりや全体像が見えるようになり、個別の事業を伸ばすよりも、相互に連携することで大きな成果が生まれる可能性に気づきました。同時に、業務時間外にはマーケティングや経営戦略といった領域を自主的に学び、次第に組織開発分野へと学びを広げていきました。現在は、組織の成長を支える「リーダーシップ開発」に軸足を置き、実践と学習の両面から取り組んでいます。この過程で、メンバーへの感謝と尊敬の気持ちも一層深まり、全体を経験したからこそ、社員一人ひとりの得意分野と事業の適切なマッチングも、より精度高く行えるようになりました。この経験は、組織全体の強化や事業の連携に向けた視点を得る大きな転機となりました。